新品の医療用ウィッグが「きつい」と感じた時の裏ワザ

「ウィッグを被ると頭が締め付けられて痛い」「夕方になると頭痛がしてくる」 そんなお悩みをお持ちではありませんか?

せっかくのウィッグも、痛みを我慢して使い続けるのは辛いものです。特に治療中のデリケートな時期は、心身ともにリラックスして過ごせるかどうかが大切です。

今回は、ウィッグ職人の視点から、きつさを解消するための対処法を解説します。


目次

1. アジャスター(調整ベルト)を緩めてみる

まずは、ウィッグの裏側にあるアジャスターを確認しましょう。

多くのウィッグには襟足部分にサイズ調整用のベルトが付いています。ほんの数ミリ緩めるだけで、驚くほど楽になることがあります。まずは一番緩い状態で試してみて、フィット感を確認してください。

2. インナーキャップや被り方を見直す

ウィッグの下に被るインナーキャップが、実は締め付けの原因になっている場合もあります。

  • キャップの素材: 締め付けの強いゴム製ではなく、柔らかいコットン素材や竹繊維などの低刺激なものに変えてみてください。
  • 位置の調整: 被る位置が深すぎたり、逆に浅すぎたりしても、特定の場所に圧力がかかって痛みが出ることがあります。

3. 【重要】プロによる「サイズ直し」を検討する

「どこを調整しても痛みが取れない」という場合は、ウィッグのベース(土台)自体がお客様の頭の形に合っていない可能性があります。

既製品のウィッグや、サイズが合わなくなったかつらでも、職人の手でベースを加工してサイズを広げることが可能です。我慢して使い続けると、頭皮の血行不良やストレスに繋がりますので、早めのメンテナンスをおすすめします。


🛠️ 新品のウィッグがきつい時の「襟足ゴム」調整裏ワザ

新しい医療用ウィッグを使い始める時、新品ゆえにゴムの締め付けが強く感じられる場合があります。 ゴムは使っていくうちに徐々に頭に馴染んでいきますが、「今すぐ少しだけ楽にしたい!」という方へ、襟足のゴムを数センチ広げる簡単なカスタマイズ方法をお教えします。

※この方法は、当工房の製品(自毛かつらウィッグ製作専門工房製)をお使いの方へ向けた調整方法です。


【手順】3ステップでできる簡単カスタマイズ

STEP 1:フックを外して針を刺す

まずは、襟足にあるサイズ調整用のフックをフック穴から外します。画像のように、フックを「ゴム穴」に引っ掛けた状態にしてください。その位置で、中のゴムひもと周りのネットを一緒に針で刺します。

STEP 1:フックを外して針を刺す

STEP 2:ゴムとネットを固定する

針を刺した同じ場所を、数回縫い合わせます。こうすることで、ゴムひもが中に滑り込んで戻ってしまうのを防ぎ、ネットにしっかり固定されます。

STEP 2:ゴムとネットを固定する

STEP 3:玉結びで仕上げ

最後に、糸が解けないようにしっかり玉結びをすれば完了です!

STEP 3:玉結びで仕上げ

🌟 店長・野沢より:ちょっとした手間で「自分に合う」一枚に

左右合わせてこの作業を行うだけで、合計で数センチのゆとりが生まれます。

フックを穴にかけない分、後頭部の締め付けが解消され、装着感が驚くほど楽になりますよ。ちょっとした「お裁縫」の手間ですが、新品のウィッグが少しきついなと感じたら、ぜひご自宅で試してみてください。

もちろん、「自分で縫うのは不安…」という方は、工房にお持ち込みいただければ調整いたします。遠慮なくお声がけくださいね。

🌟 店長・野沢より:「快適さ」もウィッグの質の一部です

「少し我慢すればいいから…」と、痛みをこらえて生活されているお客様にお会いするたび、私たちは胸が痛みます。

ウィッグは見た目が自然であることはもちろん、「被っていることを忘れるくらい快適であること」が理想です。当工房では、他店で購入されたウィッグのサイズ直しや調整も承っております。

毎日をもっと笑顔で過ごせるよう、あなたにぴったりの「心地よいサイズ」を一緒に見つけていきましょう。

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この記事を書いた人

1969年生まれ。自身の脱毛経験を経て、オーダーメイドの自毛かつら(地毛ウィッグ)製作を専門とするウィッグ販売製作の傍ら製作講師として活動。
2023年9月10日より、これまでの実績を礎に、さらなる飛躍と誠実な手仕事を期して活動名を「野沢ひろみ」から「野沢 昊未」へと改めました。
「髪は、その人を象徴する大切なもの」という信念のもと、一本一本に心を込めた植毛と、最高級の素材選びにこだわり続けています。治療中の方や髪にお悩みを持つ方が、鏡を見た瞬間に「いつもの私だ」と笑顔になれるような、温もりのあるウィッグをお届けします。

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