case-36:自毛30cmから作る医療用ウィッグ|仕上がりの長さとボリュームの工夫

ご注文の背景

医療用ウィッグの製作にあたり、大切に伸ばされた30cmの自毛をお預かりしました。 「自分の髪で、できるだけ自然なスタイルを再現したい」というお客様のご希望に合わせ、髪の質感を活かしながら、日常使いしやすいボブ〜ミディアムスタイルを目指して製作いたしました。

製品の特長

30cmの自毛を使用する場合、植え込みの工程(折り返し分など)を経て、実際の仕上がりは頭頂部15cm前後、それ以外は20㎝前後の長さになります。この限られた長さを最大限に活かすため、以下の工夫を凝らしました。

  • 自然な段(レイヤー)構成:髪の長さを均一にするのではなく、自然な毛流れが出るようにバランスよく配置し、自毛特有のしなやかな動きを再現しました。
  • ボリュームの最適化:自毛だけでは不足しがちな部分には、厳選した人毛をブレンド。重たくなりすぎず、かつ地肌が透けない密度に仕上げています。
  • 医療用としての優しさ:治療中のデリケートな頭皮に負担がかからないよう、ベース素材には通気性と肌当たりの良さを追求した軽量ネットを採用しました。
毛量多め医療用ウィッグ用にカットした自毛30cm
毛量多め医療用ウィッグ用にカットした自毛30cm
自毛30cmから作る毛量多め医療用ウィッグ
自毛30cmから作る毛量多め医療用ウィッグ
自毛30cmから作る毛量多め医療用ウィッグ側面
自毛30cmから作る毛量多め医療用ウィッグ側面
自毛30cmから作る毛量多め医療用ウィッグのつむじ分け目
自毛30cmから作る毛量多め医療用ウィッグのつむじ分け目
店長のざわ

30cmという長さは、医療用ウィッグを自毛で作る際の一つの理想的な基準です。 「自分の髪が戻ってきたみたい」と喜んでいただける瞬間が、私たち職人にとって何よりの励みになります。長さが足りるか不安な方も、まずは現在の状態を拝見させてください。最適なカット方法やスタイルのご提案をさせていただきます。

自毛で作るウィッグの種類や費用については、下記のページでご覧いただけます。

「こんな風になりたい」という想いを、お聞かせください。

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この記事を書いた人

1969年生まれ。自身の脱毛経験を経て、オーダーメイドの自毛かつら(地毛ウィッグ)製作を専門とするウィッグ販売製作の傍ら製作講師として活動。
2023年9月10日より、これまでの実績を礎に、さらなる飛躍と誠実な手仕事を期して活動名を「野沢ひろみ」から「野沢 昊未」へと改めました。
「髪は、その人を象徴する大切なもの」という信念のもと、一本一本に心を込めた植毛と、最高級の素材選びにこだわり続けています。治療中の方や髪にお悩みを持つ方が、鏡を見た瞬間に「いつもの私だ」と笑顔になれるような、温もりのあるウィッグをお届けします。

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